オリックス宮内義彦オーナー(82)が、混パを差し切る自信を示した。チームはロッテに逆転負けし、連勝は2でストップ。ただソフトバンクも敗れ、70試合以上消化しながら3位にオリックス、ソフトバンク、ロッテが並ぶ珍現象が復活した。京セラドーム大阪で試合を観戦した宮内オーナーは「出だしは非常に悪くて、半ばで3位になって、最後に上がる、というのは想定通りだな」と不敵な笑みを浮かべた。

 この日の試合に関しては、無念の表情。「あんまりいい試合ではなかったな。山岡君が崩れてしまって」と、援護をもらいながら逆転を許した右腕に苦言。3カード連続負け越しなしの状況ながら「1勝1敗1分けじゃいかんなあ」と、勝ち越せなかった結果を嘆いた。

 それでも球宴まで残り4試合で1勝すれば、貯金を持って後半戦を迎えることができる。「最後に上がる」というオーナーの予想も現実味を帯びる。

 チームは6月22日、ソフトバンクとの延長戦(ほっともっと神戸)でファウルを決勝2ランと判定された誤審問題を抱える。ペナントレースの行方を左右しかねない案件にも「チームに任せていますから」と沈黙を守った。リーグ戦の終盤に、厘差の争いをする気はない。【堀まどか】