エンゼルス大谷翔平(24)の実兄、トヨタ自動車東日本(金ケ崎町)の外野手(30)が大会初出場で2打数1安打1三振に終わった。

 「1番左翼」で先発し、初回は東芝(川崎市)のドラフト候補・岡野の決め球フォークに手を出して空振り三振。3回の第2打席は、ボール気味の外角高め直球を右方向に流し初安打。6回の第3打席は死球に終わった。

 初安打を振り返り「最初の打席はフォークで三振していた。直球に張って、思い切って振った結果」と説明した。

 地元の岩手・金ケ崎からは片道8時間の長距離バスで社員や地元の人々が応援に駆けつけ、一塁側スタンドは真っ赤に染まった。それでも強豪東芝に7回コールドで敗れた現実を直視し「自分たちの力が足りなかった。もっと長く応援してもらいたかった」と肩を落とした。

 弟翔平からは7月に入って激励のLINEが来たことを明かし「頑張ります」と返信したという。今大会の結果報告については「送りません。負けたので」と兄としての意地をのぞかせた。