巨人ヤングマンが投打の活躍で30年ぶりの快挙を遂げた。最速149キロの直球と打者の肩口から落ちる落差の大きいカーブを主体に10奪三振。7回4安打2失点と抜群の安定感で3連勝した。デビューから3戦3勝は球団では88年のガリクソン(4戦4勝)に次いで2人目。「ガリクソンは分からないけど、30年ぶりの記録は非常にうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 バットでも魅せた。2点リードの4回2死満塁で打席に立つと阪神岩田の127キロスライダーをとらえ、三遊間を破る2点適時打。米国時代は投手が打席に立つナ・リーグのブルワーズで、15年に37打数10安打と打率2割7分を記録。好打者としての実力を発揮した。日本での初安打に「いいスイングができた。徐々にアジャストできた」と胸を張った。記念の初安打のボールは「取っておくよ」と大事にカバンの中にしまい、バスへと乗り込んだ。【島根純】

 ▼巨人ヤングマンが来日初登板の1日中日戦から3戦3勝。巨人の外国人投手が初登板から3戦3勝は、88年ガリクソンが4月に4戦4勝をマークして以来、30年ぶり2人目。