中日森繁和監督(63)による前半戦総括などを含めたオーナー報告が、18日、名古屋市内で行われた。

 報告を受けた白井文吾オーナー(90)は「今の調子のままでは困るが、Aクラス入りの目標は変わらない。森監督のやっていることは間違っていない。選手個々の特徴を生かした采配をすれば、Aクラス入りは絶対できる」と、前日17日に広島に敗れ、最下位に転落したチームにハッパをかけた。

 またオーナー直々に戦力補強に言及。「いい選手を連れて来る準備を進めている。ドミニカから期待を持てる選手だ。20代の選手」と、7月中の選手登録期間に間に合う即戦力補強を明かした。

 今季テスト入団し、前半戦3勝3敗と成績を残した松坂大輔投手(37)についても「彼は率直で、ファンに親切。あれだけファンの要求に応じて、サインしたり握手する人はいない。ファンを大事にしている。(獲得したことは)良かった。(選手たちの)模範です」と、契約継続が内定しているレジェンドに賛辞を送った。

 12球団最年長オーナーで、オーナー会議の議長を務める白井オーナーは、昨今の球界を取り巻く問題に関しては控えめに話した。一連の不祥事により退任した巨人老川オーナーについては「事情を知らないので、何とも申し上げられない」。また「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイ前沢社長が、プロ野球球団所有希望を言及した件には「今日、初めて聞いた。正式にどういう展開になるかわからない。記事を読んだだけで、論評は控えたい」と語った。

 中日森監督(オーナー報告について)「大きな活を入れられた。“勝つ”の意味もあったと思う。これからの残り試合のことや、補強も含めて話した。後半戦は投手は四球を減らし、ストライクを取る。野手はボールを打たずに、ストライクを打つ。選手たちに今日のことを報告して、試合に臨む」