中日ファンにとっては、あの「神宮の悪夢」を思い出す一戦になったかもしれない。真夏の3連戦の初戦に大量失点し、最下位に転落した。神宮では5連敗と今年も苦手としている。

 先発山井が、4-4の6回に川端に3ランを打たれ、勝ち越された。「追いついてくれたのに、本塁打を3本も打たれて踏ん張れなかった。1発を警戒していたのに話にならない」とうなだれた。

 昨年、同時期の7月25日からの神宮3連戦で、9失点、11失点、11失点の3連敗。とくに2戦目は10点リードを終盤にひっくり返される屈辱的な展開だった。ここから連敗は7まで伸び、ペナントレースから脱落していった苦い経験がある。

 森繁和監督は「踏ん張れないからこういうゲームになる。ここ(神宮)で走者をためるような試合をしていてはな」と苦虫をかみつぶしたような表情。東京の竜党にこれ以上、不快指数の高い夜を過ごさせるわけにいかない。