三塁側2階席の一角を占めたドラ党の歓声もほんの一瞬でしぼんだ。

 7回、中日がビシエドの2点適時二塁打で5-5に追いついた。だが、喜びはそこまで。4番手の新助っ人ロドリゲスが先頭鈴木に四球。2死を取ったが、会沢に勝ち越し右前打を許してしまった。「先頭打者を出してしまった。バランスが良くなかった。次の打者からは良くなったが…。外の球が内に入った」。救援にまた失敗し2連敗となった左腕は悔しさをにじませた。

 先発小熊が5回を3失点で粘り、6回2死満塁で降板。バトンを受けた岩瀬、続く福谷が連続押し出し四球で勝ち越されるなどリリーフ陣が誤算だった。登板した5投手全員が与四死球を記録(6個)。これでチーム与四死球は398個。リーグワーストを独走中だ。森監督も「見てりゃわかるだろ。四球とかな。(勝つのは)難しいですね」と嘆くしかなかった。今季100試合目で5度目の4連敗。高校球児ばりの「本気の夏」を見せないと、CS進出も遠ざかってしまう。【伊東大介】