阪神ブルペン陣が、1点リードを守り「不敗」を継続した。6回に1点差に詰め寄られたが、7回は藤川、8回は能見が3人ずつでピシャリ。抑えのドリスにつなげた。6回終了時にリードしていた試合は39勝1分けになった。

 最後はドリスが2死満塁と冷や汗ものの展開にしたが、本塁は守った。金本監督は「ひやひやを超えている」と苦笑い。「クワ(桑原)と3人でドリスにつなぐまでの勝ちゲーム(勝ちの展開)を守るというのはね。そこが崩れなかっただけでも」。逃げ切った救援隊をねぎらった。

 「クワも頑張っていたから」と能見が言う。小野が3点差の6回に乱れ、無死満塁。過酷な場面で救援した桑原は畠山に2点打を浴びたが、上位打線を抑えて同点にさせなかった。そのあとを受けた藤川は「流れ的に、攻めて相手の流れを止めないといけない場面。今日は攻められたと思う」。強力クリーンアップに対して13球中、11球が気迫の直球。大ブレークした05年のような「7回の火消し」を意識した。

 阪神は節目の今季100試合目。ブルペン陣の頑張りはこれからも重要なカギになる。【柏原誠】