首位に君臨する「山賊打線」を打ち取った。ソフトバンク千賀が今季自身最多となる12三振を奪って3年連続2桁となる10勝目をマークした。
気合のマウンドだった。自慢の「お化けフォーク」、スライダーがさえた。初回。先頭秋山を137キロのスライダーで空振り三振に仕留め、続く源田も見逃し三振に切った。「大事な一戦ですし、気合を入れてマウンドに上がった。何とか勢いに乗れるように」。5回まで毎回2個以上の三振を奪った。2回以降は追い込むとフォークボールを軸に仕留めていった。
悔しさをボールに込めた。西武との前回対決(7月31日)は5本塁打を浴び7失点KO。「(西武に)負けていたので、何とかやっつけてやろうと思った。三振とったくらいではチャラにならないくらい打たれましたから」。10勝到達にもまだまだ満足感はなかった。
この日も四球をきっかけに1点を失い、続く4回には中村にソロ被弾。「もったいない2球で2点を取られて」と反省点が口をつく。千賀から始まったチームの連勝はローテを1周して「7」まで伸びた。だが、開幕投手を任されながら、前半戦は不本意な投球が続いていただけに正念場でのチーム貢献を誓っている。
この日も7回2死二塁、秋山を迎えた場面で嘉弥真の救援を仰いだ。先週(17日)、完封勝利を収めたオリックス戦(京セラドーム)からすれば、破顔一笑とはいかない。「これからも大事な試合をつくれるよう、チームが乗っていけるように頑張ります」。口をつく言葉に、「エース」としての責任感をにじませた。【佐竹英治】



