ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(32)が劇的なサヨナラ満塁本塁打を放ち、球団トレーニングアドバイザーの高西文利氏に感謝した。

延長12回までもつれた激戦。1死満塁で2ストライクと追い込まれてから、3球目の外角高めを右翼席に運んだ。グラシアルは三塁を回ったところでヘルメットを脱ぎ捨て、歓喜の輪に飛び込んだ。「打った瞬間、飛んだかなと思った。すごく感動しました」と喜んだ。

グラシアルが17日に昇格してから、チームは負けなしの9連勝だ。「自分が来たからどうかではなくて、チームの状態がいいのがうれしい」と謙虚に話した。自身も復帰後は4割1分、4本塁打と絶好調。「1年かけて、2軍でも準備してきたことが好調の要因の1つ」と振り返った。「トレーニングの仕方などを教えてもらったことが生きている。感謝しています」と、球団トレーニングアドバイザーで、全日本ボディービル選手権6連覇などの実績を持つ高西氏の名前を挙げ、筑後などで指導してくれた恩師に感謝した。

すっかりチームの救世主となった男は、お立ち台では「最後には自分たちが一番上にいると信じている」と熱い言葉でファンを喜ばせ、日本語で「フクオカ、ダイスキ」と声を張り上げていた。