ソフトバンクが投手再編で7年ぶりの10連勝を狙う。きょう28日のロッテ戦(ヤフオクドーム)に勝てば、秋山監督時代の11年5月18日~6月1日以来の大型連勝となる。初戦は2連勝中の東浜が先発。明日29日は中16日で松本裕を起用する。武田をブルペンに組み込み、リリーフ陣を増強。残り34試合は今季の対戦データや相性を考慮し先発を決め、首位西武を追い上げる。

大型連勝はまだまだ終わらない。ソフトバンクが首位西武をつかまえるため、投手再編に着手した。

初戦の先発は2連勝中の東浜。明日29日は中16日で松本裕に託す。この日はヤフオクドームで行われた投手練習を視察。松本裕にはブルペンではなく、球場のマウンドで投げるように命じた。打者を立たせるなどし、すべての変化球を試し、42球。二塁後方から見守った工藤監督は「右肘の張りが出たと聞いていたが、良くなってきた。球の走りもいい」と期待する。松本裕は「(チームは)勢いに乗っていい流れできている。自分の投球をしっかりやることしかない」と闘志を燃やす。

今週は5試合だけで、先発ローテーションのやりくりは余裕がある。そこで、武田を中継ぎに配置。石川、中田とともにロングリリーフ要員として起用も可能だ。ブルペンに厚みを持たせることで、先発陣は初回から飛ばすことができる。31日から敵地仙台での楽天3連戦は千賀、ミランダ、バンデンハークの3枚が濃厚だ。4試合に先発したルーキー大竹はこの日、出場選手登録を抹消。工藤監督は「1軍は疲労度が違う。(4試合先発した)この辺りで間隔を空けた方がいい」と説明。先を見据えて、休養を与えた。

きょう28日のロッテ戦に勝てば、7年ぶりの10連勝になる。工藤政権下では初だ。それでも指揮官は冷静だった。「10連勝とワクワクするより、1つ1つ勝てるように戦っていくことが大事。まだ西武とは5ゲーム差もある。やっとうしろ姿が見えただけ。負けられない戦いはこれからも続く」。逆転優勝の可能性が増してきただけに、一戦必勝の姿勢を強調した。

ここにきて先発の陣容が整ってきた。残り34試合は今季の対戦データや相性などを考え、先発を決めていく。9月15日からの西武との直接対決まで、今日28日からはロッテ、楽天、オリックスの下位3チームと13試合を戦う。次回の決戦までに、1つでも差を縮めていく。【石橋隆雄】