中日ダヤン・ビシエド外野手(29)が大記録に肉迫している。28日のDeNA戦で2安打を放ち8月の月間安打数を「43」にした。これで中日では54年8月の西沢道夫、64年8月の高木守道が記録していた「42」の球団記録を54年ぶりに更新。「これまでたくさんの選手がいる中で(記録を)残せてうれしい。記録のことは全然知らなかった」。敗戦の中での更新だっただけにビシエドは表情を緩めず答えた。

外国人の月間安打記録は86年8月のクロマティ(巨人)の45で、リーグ記録は13年8月の村田修一(巨人)の46だ。そして2リーグ制後、最多記録のイチロー(オリックス)の96年8月の48。「(イチローの記録は)考えず、1日1日準備する。結果はどうなるかわからないが、明日からまた一生懸命がんばる」とビシエド。8月は残り3試合もある。竜の主砲が球史に名前を刻む可能性が出てきた。