巨人が手痛いドローを喫した。エース菅野が4点リードで7回を迎え、3戦連続完封勝利を視界に捉えた。だが先頭平田を警戒し、四球。完封ペースが乱れると京田、大島に安打され、26イニングぶりに失点。ビシエドにも適時打され、連続三振で2死までこぎつけるも、福田に低めフォークを同点の適時二塁打とされた。安全圏の試合が一気にカオスと化した。

高橋監督は「7回がすべてというか4点以内で勝ちきらないと」と悔やんだ。9回は暴投で1点を勝ち越し、8回を抑えた上原が日本球界で10年ぶり勝利を手中にしかけたが、守護神アダメスが同点とされた。それでも野手を全員使い、延長10回2死満塁、12回1死二、三塁のサヨナラのピンチを切り抜けた。菅野は「いろんな人に無駄な仕事をさせてしまい、申し訳ない。ラストスパートをかけないといけない。間を詰めても頼ってもらえるなら投げたい」と登板間隔を縮めても借りを返す思いだった。