41歳阪神福留は若虎に負けじと1試合4安打を達成した。1点先制直後の3回に中前打を放つと、1点リードの5回1死一塁で再び中前打。この1本から6連打が決まり、この回5得点でゲームの大勢は決した。さらに6点リードの6回無死一塁では14号2ランを右翼席中段まで届かせてダメ押し。7回にも中前に落ちるタイムリーを放ち、ベンチに退いた。4安打には「そういう時もある」と冷静だったが、ここ5試合で24打数13安打と絶好調だ。

首位広島3連戦は延長12回サヨナラ負けでスタートしながら2連勝フィニッシュ。「初戦はああいう形になったけど、切り替えてみんなでいいゲームができた。(マツダスタジアムでは)難しいかもしれないけど、選手1人1人が考えてやってくれているし、こういうゲームで勝てて良かった」と納得顔だ。

前日5日、広島新井が現役引退を表明した直後には強い口調でこう言った。「どんな時も常に前を向いてやっている姿というのは勉強になるし、やらないといけないことだと思います」。その言葉通りキャプテンが、がむしゃらにチームの先頭を走っている。