阪神の次期監督候補として就任要請を受けている矢野燿大2軍監督(49)が14日、今日15日に受諾か否かの結論を出すことを表明した。この日はフェニックス・リーグの指揮を執っていた宮崎から早朝に大阪へ帰り、兵庫・西宮市内の球団事務所で2度目の交渉に臨んだ。

約1時間の会談後、同2軍監督は険しい表情で口を開いた。「明日には結論をちゃんと出しますということで話をしてきて。社長からは、そういうお願いをしたいという気持ちはすごく伝わってはいる。いかんせん考えることが俺も多くて」。苦悩の胸中を明かしたが、前向きに検討しているとみられ、自ら返答期限を設定して決断する。

金本監督が3年間取り組んだ若手強化の方針を引き継ぐには適任。矢野2軍監督も「そこの思いもすごくあるのよ。きれい事になったりするから自分の胸の内にとめておきたいけど、それはまた」とも言う。球団は複数年契約を提示したとみられ、金本イズムを継ぐ長期的な強化を託す。

交渉役の揚塩球団社長も「何とかいいお答えをお待ちするとしか、いまは言いようがない」と吉報を心待ちにした。【酒井俊作】