今夏の高校野球100回大会の日刊スポーツ「編成部長」を務めた前ロッテのサブロー氏(42)が、独自の視点で前日25日のプロ野球ドラフト会議を振り返った。12球団中11球団が高校生野手を1位入札した今ドラフト。4球団競合の大阪桐蔭・根尾昂内野手(18)は中日、報徳学園・小園海斗内野手(18)は広島、3球団競合の大阪桐蔭・藤原恭大外野手(18)はロッテが引き当てた。

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今年のドラフトは、高校生野手3人に計11球団が1位競合した。高校生の指名を重視するのは大賛成だ。高校から直接プロにいく選手は、早くからプロのスカウトの目に留まった一番能力の高い選手だと思っている。大学、社会人で成長する選手もいるが、みんな高校野球を経由しているので、基本的には1度“指名漏れ”してから鍛え直したとも考えられる。能力の高い、伸び盛りの高校生を、しっかりした環境で鍛える。プロにとっても魅力的な高校生が増えることは大歓迎だろう。また、今年は12球団中6球団が1位選手を事前公表した。これも賛成だ。熱意が伝わるし、選手からの信頼にもつながる。各球団の駆け引きはあるだろうが、今後も増えていくのではないだろうか。