西武は15日、10月にメットライフドームで開催したCSファイナルステージの観戦チケットを営利目的で転売した人たちに対し、処分を行ったと発表した。優勝が近づいた今季終盤、インターネットのオークションサイトなどで転売行為が加熱。球団は定価プラス手数料より高い転売は違法と周知に努めたが、CSでも多くの転売が確認された。定価の5倍以上で転売されたケースもあったという。

ファンクラブ会員は一般販売よりも安く買える特典を悪用したケースが目立った。転売行為を認めた60人以上をファンクラブ退会処分とし、再入会も認めない方針。転売チケットを購入した約20人については、誓約書署名の上、観戦は認めたが、観戦しなかった人への返金には応じなかった。球団担当者は「転売行為は野球界にとってマイナスであり、高値で売る人、買う人、両者の市場が存在することが問題。観たいのに観られない方をなくしたい」と話した。今後の対策として、購入時と同額で他の人に販売できる「リ・セール制度」の導入を検討している。