2つの宝刀が、来季の岩貞の武器になる。阪神岩貞が日米野球で手応えのあった2種類のスライダーで来季を勝ち抜く考えを示した。阪神からただ1人、侍ジャパンに召集され、日米野球2試合で4回無失点、6奪三振。スライダーへの取り組みが、第3、6戦の好救援につながった。

「空振りを奪うボールとカウントを取るボールを使い分けられた。変化の量というより、球速をずらしていくことを考えていました」と言う。チェンジアップを得意球にするDeNA浜口、中日笠原ら侍ジャパンの左腕の特性を見極め、自身の個性を際立たせるためにスライダーを多投。「空振りを奪ったり、カウントを稼いだりできました」と、今季、34本塁打を放ったレッズのスアレスをスライダーで三振に。「シーズンでもそういうボールを使えれば、と思います」と未来予想図を描き、19年に向かう。