名実ともにエースの後継を目指す。西武多和田真三郎投手(25)が28日、来季開幕投手に意欲を見せた。「まだ全然。それだけの力があるとは思っていません。チームには僕より経験がある方が多いので」と控えめに切り出したが、「力をつけて、そのポジションを取れるようにやっています。任せてもらえる投手になりたい」と、目標の1つとした。

今季まで3年連続で開幕投手を務めた菊池はポスティングシステム(入札制度)による米球界移籍を目指している。エースの穴を、今季16勝で最多勝の多和田が先頭で埋める。「もちろん、そのつもりです。ただ、まだ自分1人では。みんなで助け合っていきたい」と投手陣の力を結集する。

この日は、東京ドーム内の野球殿堂博物館でスピードアップ賞の表彰式に出席した。今季、無走者時の投球間隔11秒1はパ・リーグ最短だった。「いいボールがいったら、どんどん投げたい。そういう時は、割とテンポがいいと思います。変えずにやっていきたい」と継続を誓った。テンポのよさに、主戦の自覚を加え、エースへの道を進む。【古川真弥】