日本ハムの新人の契約更改交渉では、04年ドラフト1位のダルビッシュ有、10年ドラフト1位の斎藤佑樹、12年ドラフト1位の大谷翔平らが年俸1500万円から倍増となる推定3000万円でサインしている。

西武松坂に投げ勝つなど、5勝5敗、防御率3・53の成績を残したダルビッシュは05年12月22日の1回目の交渉でサインした。交渉は約5分で終え、使い道を聞かれると「貯金しかない」と苦笑い。「キャンプで問題を起こしたとき、清原さんから言葉を掛けてもらった」と、オリックス入りが決まった清原との対戦を熱望した。

6勝6敗で防御率2・69だった斎藤佑樹は11年11月28日の1回目の交渉でサインした。ライトグレーのスーツに、青とエメラルドグリーンのストライプが鮮やかなネクタイを締めて登場し「高い評価をしていただいた。また、来年、一生懸命に頑張りたいという気持ちになりました」。

「二刀流」に挑戦し、投手として3勝0敗、防御率4・23、野手として打率2割3分8厘、3本塁打、20打点の成績を残した大谷は13年12月3日の1回目の交渉でサインした。「説明してもらったんですが、よく分からない」と複雑な査定に頭は少し混乱した様子。2年目に向けて「まだ僕の力が足りない。もっともっと成長できればいい」と話していた。