30日、丸が巨人入りを表明。原辰徳監督のコメント。

午前10時。原監督の電話が鳴り、丸の決心を聞き、熱く返した。

「望むところ。大歓迎だ。必ず君の、これからの野球人生において自分は力になる。ジャイアンツも力になる。それは信じてくれ」

11月24日に丸と交渉。練習環境などを熱心に問われ、確信に変わった。

「野球人としての彼を、新たにほれ直した。謙虚と同時にフレッシュ。丸の野球人生は半分も終わってない。新たな世界で自分を高める中で、私は必ず後押しする」。

「頑健な体と強い心。伝え聞く練習量は野球界の歴史の中で何本かに入る」

来季オーダーも枢軸に据えるイメージがある。

「クリーンアップの一角。組み立て作業はパーツがそろうと、期待、希望、楽しみがある」

「岡本と2人とも20代。勇人もできれば20代という気持ちでプレーしてもらう。そこにやや20代には難しい長野(笑い)。陽岱鋼、慎之助(阿部)。そういう人たちがいい刺激になり、若い選手が先輩を見ながら、追いつき追い越せという環境になれば」

06年パ・リーグMVPで翌年巨人にFA移籍し、3連覇に導いた小笠原の歴史と現在の丸が重なる。

「MVP、3連覇の中心選手は悪い材料ではない。ただ、だから取ったのではない。(FAの)ルールの中で巨人は素晴らしいと思った選手はしっかり手を挙げる。それが野球界の発展につながる」