阿部キャノンで復活を期す。来季から捕手に復帰する巨人阿部慎之助内野手(39)が2日、福井市内で行われたトークショーにゲスト出演した。来場した親子150組、300人の前で来季への決意を表明。「銀仁朗(西武からFA移籍した炭谷)が主戦だとは思う。でも、やるからにはスタメンで試合に出たい。今は3番手か4番手。1番手を目指してやってみたい」と話した。

日本シリーズMVP捕手が刺激の材料になった。テレビ観戦で捕手、バッテリーの重要性を再確認した。ソフトバンク甲斐の名前を挙げ「“甲斐キャノン”がすごかった。カープが負けた要因はそこ。足を全部、封じられた。盗塁刺というのは野球の流れを変える」と分析。06年にリーグトップの盗塁阻止率4割4分3厘をマーク。今季甲斐の同4割4分7厘に迫る。

来季は40歳を迎える体力の衰えは否めない。「“パラシュートボール”だからコントロール勝負になる」と受け入れつつ「とにかくフットワーク。まずは下半身の強化。反復練習が大事になる」。捕手阿部が“復肩”をもくろむ。【為田聡史】