巨人沢村拓一投手(30)が4日、都内の球団事務所で契約更改を行い、2850万円減の1億2150万円でサインした。

昨季は右肩痛などで1軍戦に登板できなかったが、今季は開幕から勝利の方程式入り。チーム最多の49試合に登板し、24ホールドをマークした。一方で1勝6敗、防御率4・64と安定感を欠く時期もあった。来季へ「こういう場であまり目標は言わないが、リリーフをやっている以上、クローザーに戻ってそこで勝負したい」と15年に36セーブ、17年に37セーブをマークした、かつての守護神が、再び9回の男に挑むことを誓った。

自らを見つめ直す。「今年で30歳になり、ピッチングもトレーニング方法も変えて、監督、コーチ、ファンの皆さんもそうですけど、変わったと思われるシーズンにしたい」。150キロ超の直球、140キロ台のフォークが主軸であることは変わらない。その中でも「0-0の9回裏無死満塁、3ボールで、僕なら100%直球ですが、そこでカットボールとかも投げる。それぐらい変わりたい」と具体像をイメージした。

チームは4年連続で優勝を逃している。「最後の優勝の瞬間、マウンドにいて、胴上げ投手になることが、今の僕の目標です」と思い描いた。(金額は推定)