大台達成は「最高で~す!」じゃなくて「伊江~ィ!」を絶叫する。巨人阿部が6日、沖縄・伊江島を訪問。06年オフの自主トレから交流を持ち、観光親善大使を務めるなど“第2の故郷”と愛着ある同島にプロ通算400号をささげる。島袋村長と会談し「お立ち台で伊江島の人たちに向けて『イエ~ィ』って声を張り上げます」と公約。大台まで、あと1本と迫って迎える来季へのモチベーションを高めた。

伊江島も島をあげての応援態勢に入る。同村長は「あと1本だったら、すぐですね。早期達成を祈念して開幕1週間前から副村長と毎晩、酒盛りします」。偉業達成のあかつきには、島内の全約2200世帯に設置されている防災行政無線で島民に伝達し、村役場に懸垂幕を掲示して祝福することを約束した。さらに花火の打ち上げ、ミニパレード開催も検討している。都内から約2000キロ離れた南の島では、早くも祝賀ムードが漂っている。

この日は、完成間近の伊江村野球場も視察した。フィールド外ブルペンの建設などをアドバイスした沖縄県内唯一の人工芝球場に「立派ですね。すごい」と感激。キャッチャーミットを手に本塁から二塁の送球で今季の“投げ納め”で40歳を迎える来季へのエネルギーを蓄えた。【為田聡史】