ドラフト7位で日本ハム入団の星槎道都大・福田俊投手(21)が11日、北広島市内の同大で札幌学生野球連盟から特別表彰を受けた。11月下旬からは週1回のペースで太極拳のトレーニングを実施。プロでの目標は「ケガなく長くプレーできる選手」で、中国武術を用いて、過酷なプロの世界を生き抜ける体に仕上げていく。

11月末に星槎道都大の武術の教員に誘われ太極拳に挑戦。「体幹というか体の芯を感じ、いかに力を抜くか。投球にもつながる」と狙いを口にした。直立した状態で体を押してもらい、容易に倒れない重心の位置を研究。170センチと投手としては小柄だが、バランス感覚を突き詰め、力のある投球につなげる。

この日の表彰式では、DeNA2軍監督の経験もある二宮至監督(65)から「焦ってケガをして夏まで投げられなくなる若い選手をたくさん見てきた。体ができるまで焦らないこと」とアドバイスを受けた。福田は「無駄な力を省ければケガも減る。そういう体の使い方をもっと身につけたい」と言う。年明け1月の新人合同自主トレまでに1つでも多く極意を会得し、1年目でのデビューにつなげる。【永野高輔】