日本ハム杉浦稔大投手(26)が“足元改革”に乗り出した。24日、札幌市内の室内練習場のブルペンで、シーズンさながらカーブを交えて100球近くを投げ込み投球フォームを確認。今オフからトレーニングに初動負荷の理論を取り入れた「ビモロシューズ」を導入しており「体重が外に逃げない。立っている時のバランスが良くなった」と、効果を実感している。

日本発のビモロシューズは、米大リーグ、マリナーズのイチローが愛用し一躍、脚光を浴びた。マーリンズ在籍時にはチームメートがこぞって日本へ発注するなど、世界のアスリートから注目されている。ソール部分の3本ラインが特徴的で、衝撃や負荷を軽減し、理想的な体重移動が可能に。シューズの使用と並行し初動負荷のジムにも通い「筋量が増えたとかではなく、関節の動きが良くなった」と、納得顔だ。

先週、都内から札幌市内へ転居したばかり。間もなくモーニング娘。出身で元テレビ東京アナウンサーのあさ美夫人との間に第2子が誕生予定で「野球をしっかり頑張るしかない」と、父親としての覚悟がにじむ。14年にヤクルト入団後、故障続きで2桁勝利を挙げたのは16年の1度だけ。今季は3試合に登板し2勝0敗と、復活への足がかりをつかんだ。「実質、来年が真価を問われる年。けが人として見てもらえない立場で、どれだけチームに貢献できるか」。道産子右腕は故障しないパーフェクトボディーを手に入れて、先発枠定着を狙う。【中島宙恵】