あのゴメスが指南役!? 14年打点王の元阪神マウロ・ゴメス氏(34)が、新助っ人ジェフリー・マルテ内野手(27=エンゼルスFA)との入団交渉のエスコート役を務めることが27日、分かった。谷本球団副社長兼球団本部長が「ゴメスが運転手役を買って出てくれました。仲が良かったんじゃないですか。非常にありがたい」と明かした。

すでに球団から渉外担当者がドミニカ共和国に向けて出発。日本時間の28日に正式契約を交わす見込みだ。ただ、外務省のホームページでも同国全土が危険レベル1(十分に注意が必要)に設定されている。治安は決して良いとは言えず、地理などを熟知したコーディネーターの存在が不可欠。そこで名乗りを上げたのが、阪神で16年まで3年間プレーしたゴメス氏だ。

ゴメス氏は15年に母国で車上荒らしに遭い、パスポートなどを盗まれるトラブルを経験。その影響で春季キャンプ合流が遅れた。身をもって危険を知るだけに、円滑な契約交渉のエスコート役には適任だ。現在は野球の第一線から退いているゴメス氏だが、日本野球を知っているだけに今後も4番候補のアドバイス役として活躍してくれそうだ。【桝井聡】