西武秋山翔吾外野手(30)が野球伝道師になった。

西武は28日、秋山が12月11日にカンボジアで野球教室を行ったと発表した。西武の現役選手が外国で野球教室を行うのは初めて。

首都プノンペンで実施した。球団が13年から行っている、ファンや選手から不要になった野球用具を集め、野球発展途上の地域へ寄付する野球振興プロジェクト「LIONS BASEBALL FOR THE WORLD」の一環で行われた。

現地の高校では同国U17代表選手を中心に、通訳を介し、身ぶり手ぶりも交えて指導。小学校や日本人学校でも野球教室を行った。

秋山 今回は初めての東南アジア訪問で、野球以外の部分も含めてとても刺激になりました。

カンボジアでは野球を知らない人がほとんどで、野球の認知度が低いことを改めて感じました。そんな中、訪問した小学校で、ティースタンドに集まってくる子どもたちを見て、新しいことに興味があるということが分かりました。さらに、バットにボールが当たり、打球を見て、笑顔があふれている様子が印象に残っています。

もし、スタンドティーを1年間校庭に置きっぱなしにしていたら、ルールは分からないにしても、バットとボールで打つ競技なんだっていうことを覚えてくれるのではないかと思いました。

今回の活動が野球に興味をもってもらう一つのきっかけになればと思いますし、カンボジアだけでなく、世界中に野球が広がるきっかけになってくれればいいなと思います。

今後も用具の寄贈なども含め、たくさんの場所や国で野球を知ってもらえるように、ファンの皆さまにもご協力いただきながら当活動を続けていきたいと思います。