正月も休まずに走り続ける。日本ハムのドラフト1位、金足農・吉田輝星投手(17)は28日、秋田市内の同校で年内の練習納めを行った。

雪が降り続き、氷点下の冷え込みの中でも長靴で雪道を走るなど、精力的に体を動かした。「何もかもが変わったので、やってきたことが報われた1年だった」と充実した表情で1年を振り返った。元日は地元の神社へ初詣に訪れた後、先輩とともに長靴で20キロを走るランニングを敢行する予定。年明け、いよいよ始まるプロ生活を前に「高校生最後として、雪を味わってから行きたいなと思います」と笑顔を見せた。

室内練習場へ移動した後に入ったブルペンでは、座った捕手を相手に直球や変化球を織り交ぜて約20球を投じた。「この時期に球を触る練習はしてこなかったですが、感覚的にはいい球が投げられている」と手応えを口にする。1月上旬には千葉・鎌ケ谷にある寮への入寮を予定。「1年目なので、思い切りよく挑戦することを常に考えてやっていきたい。日本一の投手になりたい」。体を万全に仕上げ、いざルーキーイヤーを迎える。【山崎純一】