今季限りでソフトバンクを退団した摂津正投手(36)が現役引退を決断したことが分かった。30日、三笠球団統括本部本部長が「ご本人から引退する意向であると連絡をいただきました」と明かしたもの。

常勝軍団を支えた元エースは来季の戦力構想から外れたが、11月4日の退団発表後も現役続行を目指しトレーニングを続けてきた。摂津は「まだ現役でやりたい気持ちがある。まだヒジ、肩も大丈夫」と話していたが、オファーはなく年内を区切りとして決断したようだ。球団は年末年始は休みのため、1月に改めて話をする機会を設ける。

摂津は08年ドラフト5位、26歳でソフトバンクへ入団。1、2年目は中継ぎで2年連続で70試合以上に登板し、いずれも最優秀中継ぎ。3年目からは先発に転向。5年連続の2桁勝利を挙げた。4年目の12年は最多勝、最高勝率のタイトルをとり、沢村賞にも選出された。

今季は5月22日西武戦(ヤフオクドーム)で618日ぶりの白星を挙げるなど2勝。通算282試合、79勝49敗、1セーブ、73ホールド、防御率2・98。