ソフトバンク甲斐拓也捕手(26)が9日、福岡空港から自主トレ先の沖縄へ出発した。プロ入り後初めて、球団施設を離れての滞在自主トレで、同じく初めて後輩の堀内が同行する。

昨年は日本シリーズMVPを獲得する活躍でブレーク。オフはテレビ出演などの仕事で引っ張りだこだった。「声をかけてもらうことは増えましたね。うれしいこと。子どもは『甲斐キャノンだ』と言ってくれる。甲斐キャノンという名前だと思ってるかもしれない」とジョークを交え、知名度アップの実感を口にした。堀内も「地元(埼玉)に帰ったら『キャノンを超えろ』って会う人会う人に言われました。初めてです」と全国的なブレークぶりを伝え、甲斐は驚いた様子だった。

沖縄には10日間ほど滞在。「野球をするにはばっちりの環境。しっかり打ち込めるかなと思う。集中してやりたい」と野球漬けにするつもり。後輩堀内の存在については「ライバルですけどお互い頑張って鍛えたい。まだまだ教えられるような立場ではないし、(堀内)汰門を見て気づくこともあると思う。いい自主トレにしたい」と切磋琢磨(せっさたくま)する。さらなるレベルアップへ「甲斐先輩」として19年のスタートを切る。