西武のリーダーBOW川(24、本名・大川泰広)が高校以来の悲願を果たした。初代日本一の座に輝くと「最高です」と涙がこぼれた。

自身は長野・佐久長聖で元高校球児。甲子園出場はかなわなかった。その後は会社員を務めながら、パワプロの腕を磨き続けた。昨年のドラフトを経て3人のチームとなったが、メンバーのなたでここは福岡、ミリオンは大阪在住。チーム力を上げるためにリーグ戦が行われる前日には、都内のBOW川宅に集まり練習を積んだ。本番と同じ環境を整えるために、自腹で約2万5000円のモニターも購入。「そこ(環境)から戦いは始まっている。高校野球もチームに打撃マシンがあるかとか、使い古した道具しかないとかがある。平等に与えられるわけではないので。勝つために惜しまなかった。この3人ならば日本一になれると思った」と先頭に立って引っ張った。

主将の姿にミリオン、なたでここも「BOW川さんを日本一にしたかった」と喜びを口にした。3人でつかみ取った日本一の座に「eスポーツはただのゲームではなくて、スポーツ競技として見てもらえるようになりたい。立ち上がりは娯楽かも知れないけど、チームとして熱の入った試合を見せられたらと思っていた。自分1人では無理だけども、NPBさんやコナミさんの協力でパワプロが国体に選ばれたりしたらいい。姿勢で示すことでパワプロを盛り上げていきたい」と話した。