まずは家庭から、夢へと前進する。DeNAアレックス・ラミレス監督(44)が24日、日本語マスターを決意した。昨年1月に国籍取得申請をし、23日に日本国籍を取得。横浜市内の球団事務所でスタッフミーティングに参加し「本当にうれしい。ハッピーです。妻からは『これからは英語はやめて、日本語って言われた。英語は使わない』って」と喜び、家庭内レッスンが始まることをうかがわせた。

「日本人の国籍を取得した中で、日本語を話せないのは僕だけ」と自虐ネタで笑いを誘いながらも、報道陣から日本語でメッセージを求められると「みなさん、こんにちは。DeNA監督のアレックス・ラミレスです。昨日から日本人です。もちろん私の日本語はまだまだですが、これから勉強します。よろしくお願いします」と、はきはきした口調で話した。

名前の表記は漢字を用いず、これまで通り片仮名。それでも、心は日の丸一色だ。かねて将来的な日本代表監督の就任に意欲を示しており「正式に日本人となった。夢に1歩進めたと思う。日本のために、国のために。機会があれば臨んでみたい」と言葉に力を込めた。家庭教師の美保夫人のもと、日本語習得へいそしむ。【栗田尚樹】