ヤクルトの新外国人アルバート・スアレス投手(29=ダイヤモンドバックス傘下3A)が、日本シリーズ初となる兄弟の投げ合いを実現させる。

26日、成田空港着の航空機で来日した。日本球界で知っている選手を問われると「マイ ブラザー」と即答した。弟は、ソフトバンクのロベルト・スアレス投手(27)。以前はよく一緒に練習していた仲で、兄のヤクルト入りが決まると「日本は熱心に練習する」と情報を教えてくれたという。今まで兄弟で投げ合ったことはなく「ソフトバンクを倒すことが目標。日本シリーズで投げ合えたらいい。打者として(弟から)打ちたいね」と笑顔。過去の日本シリーズで、野手では笘篠兄弟で兄の誠治が西武、弟の賢治がヤクルトで92、93年に対戦しているが、投手同士での投げ合いはなく、実現すればスアレス兄弟が初となる。

初来日となった兄は最速158キロで武器は「ストレート」。先発候補として期待されており、24日にはブルペン入りするなど調整も順調だ。春季キャンプの1軍スタートも決まっており「チームに貢献したい。失点を抑えて、勝つ可能性を高めたい」と話した。スアレス兄弟が、日本球界で存在感を示す。【保坂恭子】