虎の新助っ人コンビが優勝に貢献すると誓い合った。阪神の新外国人ピアース・ジョンソン(27=ジャイアンツ)、オネルキ・ガルシア(29=中日)の両投手が28日、兵庫・西宮市の球団事務所で入団会見に臨んだ。右のセットアッパー候補のジョンソンは、阪神OBであるマット・マートン氏(37)からの助言を胸に来日。フル回転でチームに全力貢献する。

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言葉の端々からマジメさが伝わってきた。来日1年目の目標を問われたジョンソンは、真剣な表情で答えた。「とにかく早くチームに溶け込んでチームの勝利に貢献したい。大変な場面でも任された場面で仕事をしてアウトを重ねたい。学ぶべきこともたくさんあると思う」。27日に初来日したばかりだが、気持ちはすっかり虎戦士だ。

かつて甲子園で躍動した安打製造機の言葉が胸に響いている。マートン氏とは16年カブス時代に同僚だった。「その一瞬、一瞬を大切に、自分ができることを最大限すれば認めてもらえるよと言ってもらった」。日本野球のレベルの高さなどを伝え聞き、入団決定後も「必ずいい経験になると喜んでくれた」という。

会見後には早速、仕事場になる甲子園球場に足を運んだ。すり鉢状になっている独特のスタンドをスマートフォンで撮影し大興奮。大声援を受けてマウンドに上がるイメージを膨らませた。球団施設ではカブスに在籍経験のある福留ともあいさつを交わし、「福留さんはレジェンド。そんな方がバックで守ってくれるのは心強い」と目を輝かせた。

ジョンソンは188センチの長身から150キロ超の直球を投げ込む本格派でセットアッパー候補。昨季はジャイアンツで37試合に登板して3勝2敗、防御率5・56と伸び盛りだ。阪神在籍6年間で1020本もの安打を積み重ねたマートンを知る右腕は「どの世界でも成功を収める人は一生懸命練習して、試合も全力で戦っている」と、マートンイズムを継承する。【桝井聡】