プロ野球は2月1日、キャンプイン! 野球大好き歌手の河野万里奈がキャンプで注目すべきルーキー13人を「野球女子目線」で選出した。

河野万里奈熱視線部門

◆日本ハム柿木蓮投手(18=大阪桐蔭、ドラフト5位)

言わずと知れた18年夏の甲子園優勝投手。にもかかわらず、彼のバックグラウンドには常に「悔しさ」が垣間見える。ストイック。同準優勝の吉田輝星投手(金足農=日本ハム1位)との良きライバル関係からも目が離せない。まるで高値で取引される大マグロのようにブリンとした太ももは、間近で目に焼き付けたい。白黒映画のヒロインの厳格な親父さんのような渋さを18歳にして醸し出す逸材。だからこそティーンらしい笑顔が見えたときとてもキュンとする。1人だけサインがまだ無く、あらゆるイベントで署名をし続けているが、サインができたのかも気になるところ。

日本ハム柿木蓮
日本ハム柿木蓮
笑顔で練習する日本ハム柿木
笑顔で練習する日本ハム柿木

◆楽天小郷裕哉外野手(22=関西-立正大、ドラフト7位)

昨年11月の明治神宮野球大会で一目惚れ。大学時代から勝敗のみならず「楽しませる」という視点を持っていたプロの野球選手。また、ルーキーで1番目が大きい(河野調べ)。集合写真でも集中線がかかったような圧倒的存在感! 類稀なる身体能力が描き出すプレーとその大きな瞳に、吸い込まれたい。

楽天小郷裕哉
楽天小郷裕哉
入団会見時の楽天ドラフト7位小郷
入団会見時の楽天ドラフト7位小郷

◆巨人直江大輔投手(18=松商学園、ドラフト3位)

いい反り眉。わたしは糸原選手(阪神)や石川亮選手(日本ハム)のように反った眉がたまらなく好きなのだが、直江投手にもその気配アリ。「打者の反応を見ながら投げられるクレバーな投手」と評されるも、写真撮影では不器用なのか、真顔で写りがち。そこが愛おしい。初めてのキャンプも、その表情も、充実に満ちることを祈っている。

巨人直江大輔
巨人直江大輔
入寮時の巨人ドラフト3位直江
入寮時の巨人ドラフト3位直江

2世候補部門

◆広島正隨優弥外野手(22=大阪桐蔭-亜大、ドラフト6位)

引退した新井さんがドラフト6位指名を受けた98年から20年の時を経て同順位で入団した正隨選手。東都大学リーグ出身、右のスラッガーと共通点も多く「新井2世」の期待がかかる。入寮時、新人選手は各々想い入れのある物品を持ち込むものだが、正隨選手は特にないという。クール。大物感。歯科検診で判明した、成人男性の約3倍の「咬合力(噛む力)」で、沖縄料理を喰らいながらキャンプに挑む姿は必見。本人希望のニックネーム「ずい」と呼んで応援したい。

広島正隨優弥
広島正隨優弥

◆巨人増田陸内野手(18=明秀学園日立、ドラフト2位)

巨人坂本勇人の恩師・金沢監督に学ぶため明秀学園日立高に入学、打撃フォームは入団当時の坂本そっくり、グラブは坂本の15年自主トレモデル、背番号は坂本が入団当時つけていた61、寮への持込み品は坂本の写真。と、筋金入りの「坂本2世」候補。わたしがもし増田選手と同じ立場だったら、阪神鳥谷様に対して同じ行いをしていたように思えて、勝手にシンパシーを感じている。まずは3軍スタートだが、その強い愛とパンチ力には期待大!

巨人増田陸
巨人増田陸

イケメン部門

◆阪神木浪聖也内野手(24=青森山田-亜大-ホンダ、ドラフト3位)

バンビ系ゆるふわイケメン。だが練習の鬼。すでにファンも多い期待の新星。高校時代は北條史也が属する光星学院高に敗れ、大学時代をケガで終え、社会人時代は昨年都市対抗で1回戦敗退と、挫折の多い野球人生。そこで培った守備には高い信頼性がある。キャンプ1軍スタートが決まり、尊敬する鳥谷敬のそばでトレーニングに励む姿が楽しみだ。どんな会話をするのだろうか? 鳥谷チルドレンとしても、とても知りたい。

阪神木浪聖也
阪神木浪聖也
阪神木浪
阪神木浪

◆DeNA伊藤裕季也内野手(22=日大三-立正大、ドラフト2位)

容姿も精神も、漫画の主人公のようなイケメン。すきっ歯が愛くるしい。昨年11月の明治神宮野球大会では逆転2ランを放ち立正大を優勝に導くという、メークドラマの才も「持っている」。誰かのためにプレーができる選手。打てるセカンドとして、得点力リーグ最下位の二遊間を改善できる可能性の塊。ご自身がイケメンだという自覚がないんじゃなかろうかと感じる節があり、そこも好感度高し。

DeNA伊藤裕季也
DeNA伊藤裕季也
入寮時のDeNAドラフト2位伊藤裕
入寮時のDeNAドラフト2位伊藤裕

◆ソフトバンク板東湧梧投手(23=鳴門-JR東日本、ドラフト4位)

報道によれば永井スカウト室長、福山アマスカウトチーフも「今年No.1のイケメンピッチャーではないか」と舌を巻くイケメンの極み。甘いマスクの裏には、3年前右ひじのケガによる不安からプロ入りを断念した、苦悩の過去がある。やっと足を踏み入れたプロ野球の世界で思う存分躍動する、柴犬系イケメンを見たい!

ソフトバンク4位板東湧梧
ソフトバンク4位板東湧梧
入寮時のソフトバンク板東
入寮時のソフトバンク板東

◆ヤクルト吉田大成内野手(23=佼成学園-明大-明治安田生命、ドラフト8位)

EXILE白濱亜嵐似のイケメン。報道では丸山スカウトも「守備はすぐにでもプロでやっていけるくらいの力を持っている」と期待を寄せる守備職人。本人も開幕1軍を目標に掲げる中で、キャンプ1軍スタート。沖縄の日差しに映えるに違いないエキゾチックな顔立ちと、安定感抜群のスローイングに酔いしれたい。

ヤクルト吉田大成
ヤクルト吉田大成
入寮時のヤクルトヤクルトドラフト8位の吉田大成
入寮時のヤクルトヤクルトドラフト8位の吉田大成

苦労人部門

すべての選手があらゆる苦労を経ていることは承知の上で、特に印象強い選手を挙げさせていただきます。


◆オリックス中川圭太内野手(22=PL学園-東洋大、ドラフト7位)

「最後のPL戦士」(16年から休部)。4年前にプロ志望届を出すも、指名漏れ。母子家庭で育ったが、お母様は中川選手が野球に集中できるよう、13年間も離婚したことを隠していたという。彼の一挙手一投足から目が離せない。なぜならそのすべてが母子家庭・PL学園の希望の証明となり得るからだ。

オリックス中川圭太
オリックス中川圭太

◆西武森脇亮介投手(26=日大-セガサミー、ドラフト6位)

26歳のオールドルーキー。目標はマエケン、イケメンで、イクメン(韻を踏みながら紹介できる)。2児のパパであり、ロッカーにアンパンマンのぬいぐるみを持ち込み、家族への想いを胸に戦う。ワンクッション遅れる独特の投げ方と、そこから繰り出す精度の高い変化球を、キャンプでいち早く見たい。

西武森脇亮介
西武森脇亮介

スター部門

◆ロッテ藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭、ドラフト1位)

藤原選手のオンとオフ。このギャップの素晴らしさをご存知だろうか。SNSに掲載されているオフショットで「ほえ~」と遠慮がちに口角を上げた笑みが、あまりにも無重力でかわいすぎるのだ。武士の如くキリッとしているプレー中と、コアラのマーチくんのようなほのぼのモード、二つの顔に翻弄されたい。

ロッテ藤原恭大
ロッテ藤原恭大
ティー打撃するロッテドラフト1位の藤原
ティー打撃するロッテドラフト1位の藤原

◆中日根尾昂内野手(18=大阪桐蔭、ドラフト1位)

わたしからは「グラウンド作法」にスポットを当てたい。高校時代完封勝利かつ満塁本塁打を放った試合後も、侍U18代表の試合後も、ベンチを隅々まで掃除していた根尾選手。キャンプ中、彼は「NEO野球人(新しい野球人像)」としてどう振舞うか。ドアラとの正しい絡み方も提示してくれるかも。

中日根尾昂
中日根尾昂
中日根尾
中日根尾

河野万里奈プロフィル

◆河野万里奈(かわの・まりな)5月21日生まれ、福岡県出身の歌手。関西学院大出身。物心がついた頃から、夏休みは兵庫・尼崎市の祖母宅に行き、家族で甲子園球場に通っていた。選手にドはまりした最も古い記憶は、04年の佐野恵太選手(東海大甲府高)。中学時代、多感な時期の女子たちとのコミュニケーションに苦しんでいた時に、鳥谷敬(阪神)の存在を知る。言葉でなく背中で語る姿に救われて以来、「鳥谷様」と呼ぶほどに崇拝。自称「鳥谷チルドレン」。甲子園から応援していた選手が各球団に散っていくため、特定の球団を応援することができない。「NPB箱推し(全体を応援している、の意)」で、現在は週1のペースで各地の球場に足を運んでいる。

2010年、「第4回アニソングランプリ」で応募者総数10,189組の中からグランプリを獲得し、翌年アニメ『Aチャンネル』のOP曲「Morning Arch」でデビュー。作詞作曲、ライブパフォーマンスのインスピレーションは9割野球選手から受けている。SNSの投稿内容の割合は、歌:野球=2:8。とにかく脳内が野球に支配されている。ライブ中のMCでも野球トークを繰り広げるため、共演者や音楽ファンをしばしば困惑させるほど。選手への愛しさ余って勝手に応援歌を作りSNSに投稿しており、昨年は西武ライオンズの山賊打線をテーマにした曲「ライオンズアラート」がややバズって喜んだ。選手の登場曲を担当することが夢の一つ。いつか鳥谷様に、ここまで育ててくださったことのお礼を言うことも夢の一つ。2月10日に新曲披露・重大発表予定。

河野万里奈
河野万里奈
河野万里奈
河野万里奈