中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)の1軍合流は14日からの第3クール以降に持ち越されることが9日、確実になった。

この日も沖縄・読谷の2軍キャンプ地は午前中に雨が降り、グラウンド状態は不良。プロ初の屋外フリー打撃は2日連続で中止となった。曇りの予報だっただけに、根尾もガッカリした様子だった。「雨の予報ではなかったので、ビックリした。今日も晴れたら打たせてもらえていたので、晴れてほしいです」。天気だけは自分の力ではどうしようもない。10日の好天を願うばかりだった。

室内練習場で打撃練習などを行い、陸上競技場では芝の上でダッシュにも取り組んだ。「どれだけ走れるのか確認するのもあった。昨日と同じぐらい走れたので、普通かな、という感じです」。肉離れを起こした右ふくらはぎの回復は順調だが、雨の影響で1軍復帰のスケジュールが遅れる可能性がある。もともと小笠原2軍監督は「結構な時間をかけようと考えている」と話しており、急がせる考えはない。同じドラフト1位の大阪桐蔭の盟友藤原が在籍し、実戦デビューが期待されていた14日の練習試合・ロッテ戦(北谷)の出場は絶望的な状況になった。

100回大会を彩った日本ハム・吉田輝やチームメートだったロッテ・藤原らはケガなく練習に励んでいる。そのことを振られたが、根尾は表情を変えずに言った。「自分は自分のペースでしっかりやりたいと思います」。天候にブレーキをかけられた状態だが、土台作りを重視する根尾にとって、今は必要な時間なのかもしれない。【田口真一郎】