阪神ドラフト3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)が初の3安打猛打賞で、オープン戦初勝利に貢献した。この日は初めて遊撃で先発し、持ち味のユーティリティーぶりも発揮した。

2-1で迎えた5回1死二、三塁。3ボールから真ん中高めに入った直球を、迷うことなく振り抜いた。リードを広げる右前2点適時打。「真っすぐだと思ってそれを信じて打ちました。点を取りたいという気持ちでした」。2回の第1打席では一塁への内野安打。4回には一塁強襲安打を放ち、3安打2打点の活躍だった。

プロで初めての遊撃での先発にも、浮いた様子はなかった。3回2死二、三塁のピンチで大島の打球を難なく遊ゴロにさばいた。「守備は集中していたので、打球が1回飛んできたんですけど、しっかりアウトに取れて良かったです」。連日の活躍に加えて、内野をどこでも守れる頼もしさで、開幕レギュラーにまた1歩近づいた。