巨人の山口寿一オーナーが、巨人長嶋茂雄終身名誉監督とともに観戦した。

「長嶋さんが来てくれて。ファンの皆さんも喜んでいただけたしね。ウチの渡辺主筆も喜んでいたし、長嶋さんも喜んでいたし。僕も長嶋さんの顔を見たのが久しぶりだったので、非常にうれしかったですね。日曜日の昼間に長嶋さんから電話をもらったんですよ。私がね。4月2日の東京ドームに行きたいということで。ちょっとビックリしたんですけどね。長嶋さんとしては4月2日の東京ドームを励みに、近所の公園でトレーニングをやって。で、今日、球場に来られたということなんですね。医者にも相談して、許可をもらって。初めての本格的な外出になる。外で歩いても問題がないという診断も得て。長嶋さんとしては万全の準備をして来られたということだったんですよね。長嶋さんは直前までよく分からないということもあったと思うし、どこかでサプライズで球場に現れたいということもあったと思うんですけど、そんなわけで私の方から言えなかったので申し訳なかったですけど。まあ、本当に良かったです」と振り返った。

当初の予定では、もっと早く球場を後にする予定だったという。

「最初は球場に来て主筆にあいさつをしてしばらくしたら帰りますということだった。ですので、こちらからお願いをして、せっかく来られるのであれば、バルコニーから客席に手を振ってもらえませんかということで、プレーボールの前にバルコニーに出てもらった。本当はそれからまもなく帰るということだったんだけど、球場に来ると試合を見たくなったみたいで。そのままバルコニーの席に主筆と並んで座って、1回の表と裏は見ていましたね。その後は引き揚げたんです。だから2回の途中には帰ったと思いますね」

想定していた日時よりも早い時期に観戦が実現した。

「奇跡的ですよね。やはり、病気自体は以前からお話ししていたように、大丈夫ではいたんだけども。やはり足腰が。長嶋さんも83歳ですから、足腰は弱くなって、それを取り戻すのに本来はもっと時間がかかると思うんですけどね。よく4月2日に間に合わせてくれたなと、驚異的だと思います」と驚いていた。