ヤクルトが広島2回戦(マツダスタジアム)の10回、中村悠平捕手(28)の中前打を皮切りに打者16人、8安打に2四死球と敵失を絡め一挙12得点。空席が目立ち始めた球場に東京音頭が鳴りやまなかった。延長回の1イニング12得点は、96年阪神の11点を更新するプロ野球新記録。小川淳司監督(61)の掲げる「執念」で歴史をつくった。

▼ヤクルトが10回表に一挙12得点。延長イニングの得点では阪神が96年8月9日横浜戦(横浜)で12回表に記録した11点を上回る史上最多となった。延長イニングの2ケタ得点は阪神の11点に次ぎ2度目。延長戦の12点差は前記阪神の11点差(14-3)を更新する最多。ヤクルトの1イニング12得点以上は50年4月23日大洋戦の12点(6回)、98年4月22日中日戦の13点(1回)に次いで球団3度目。なお、1イニング最多得点のプロ野球記録はロッテが09年6月11日広島戦の6回に挙げた15点。セ最多は98年ヤクルトなど4チームがマークした13点。

▼ヤクルトがマツダスタジアムで2連勝したのは15年8月11、12日以来4年ぶり。