若手よ、奮い立て!! 阪神矢野燿大監督(50)がDeNA3連戦から仕切り直す。先週は巨人に3連戦3連敗を喫して借金は今季最多の6に増加。単独最下位にも転落した。指揮官は危機感あらわに奮起を求めた。

「みんなに期待しているよ。いま、こんな事情やのにさ。先発ももちろん頑張って欲しいし、中継ぎもみんな頑張ってほしい。ある意味、そういう(新しい)選手たちにとっては大きなチャンスだと思う。つかみ取ってほしいなと思う」

不振のガルシアが出場選手登録を抹消され、代役先発に20歳の高卒3年目右腕、才木浩人投手が抜てきされた。メッセンジャーや藤川、桑原ら主力は故障や不振で2軍降格。開幕前の青写真とかけ離れているのが現実だ。だからこそ、若手の覇気を求める。

「1人でもそういう選手が出てきてくれることを期待している。チームとしては投手も、もちろん抑えないとあかんし、点も取らなあかんし、やることはいっぱいある」

DeNAは上茶谷、大貫のルーキー2人が先発予定で、今季2度目の対戦になる。指揮官は続ける。「どこからでも仕切り直したい。球筋とか軌道とか配球をだんだん、1回目よりはもちろん見えてくる。来た球だけで反応するっていうことだけではね」。週末からは難関の12連戦が待ち構える。3連敗中とズタズタに破れた戦陣を立て直すべく、若虎の意地が試される。【酒井俊作】