平成から令和へ、矢野阪神の逆襲がスタートする。阪神は27日中日戦(ナゴヤドーム)から12連戦に臨む。DeNA戦3連勝で最下位を脱出したチームは26日、ナゴヤ球場で指名練習を実施。重要な1戦目を託す西について矢野燿大監督は「投げることでチームをすごくいいムードにしてくれるようなピッチャー」と絶大な信頼を口にした。

FA右腕は今季2勝2敗、防御率1・50と屈指の安定感を誇る。プロ通算76勝を誇る西にとっては平成最後の登板を最高の形で締めくくりたいところだ。この日はキャッチボールやダッシュメニューで調整。中5日でのマウンドになるが「いい流れがある。やること、気持ちは変わらない。(平成ラスト登板を)楽しみたいですね」と笑顔だ。

逆襲態勢は整った。各チームが投手のやりくりに苦慮する異例の連戦。だが、矢野監督は「ピッチャーもローテちょっとね、苦しんでいた部分あったけど、メドが立ちつつある」と見通しを語った。「平成最後の日」となる30日広島戦(甲子園)は秋山、「令和最初の日」の5月1日同戦(同)は才木が先発する見込み。借金はまだ3あるが、時代をまたいだ反攻を狙う。【桝井聡】