トンネルから抜け出せない。DeNAが巨人に完敗し、連敗が「10」に伸びた。

先発京山が初回に先制を許すと、中継ぎ陣も流れを止められず。終盤の反撃も、時すでに遅しという“いつものパターン”。普段は試合後すぐに取材に応じるラミレス監督も、この日は30分以上経過してから現れ「勝つこともあれば、負けるのも野球。でも、こういうのは予想してなかったし、誰も望んではいない結果です」と重い口を開いた。

10連敗中、先制を許した試合が9回。指揮官が「四球のタイミングが悪く、点につながっている」と指摘したように、京山は先頭に四球を許した1回と4回に得点を奪われた。打線も、今季初めて1番に起用された大和が3安打と気を吐いたが、5番から6番に下がった宮崎は無安打。8回に、ソトの10号で一矢報いるのがやっとだった。

ラミレス監督は「ポジティブに見れば大和の3本はあるが、それ以外は結果が出なかった。投打がかみ合わないのが、10試合続いている」と端的に言った。首位巨人とは7・5ゲーム差。それでも前を向くしかない。筒香は「選手は1試合1試合、全力を尽くす義務がある。全員で明日に全力を尽くすだけです」。新時代の幕開けを前に、悪夢から目を覚まさないといけない。【鈴木正章】