阪神近本光司外野手が2盗塁を決め、ヤクルト山田哲と並んでリーグトップの10盗塁とした。まずは6回。先頭打者として二失で出塁すると、続く糸原の2球目で二塁を陥れた。

糸原の二ゴロの間に三進し、糸井の適時打で生還。貴重な追加点は、近本の足を起点に生まれた。 「もらった出塁だったので、積極的にトライしてもいいかなと思っていた。それが結果的に2点につながったんで良かった」

7回にも四球から、ウエストなどバッテリーに警戒されながら、この日2つ目を成功。「警戒してくれたらしてくれただけ、自分に有利なので。外されたら走らなかったらいいですし、相手を見ながらやりたいことをやっていきます」と涼しげに振り返った。

チームの新人では01年赤星憲広氏以来の2桁盗塁。ここ6試合で7盗塁とギアを上げ、シーズン44個ペースだ。39個で新人盗塁王に輝いた赤星氏は72試合目で2桁を記録しており、近本は32試合目と大きく上回る。昨季の盗塁王は33個(山田哲)で目標とするスピードスターに続く快挙も夢ではない。2試合無安打も自慢の足でけん引する背番号5は「これからもどんどん走っていきたい」と、グラウンドを駆け回る。【奥田隼人】