大体大が16年秋以来、5季ぶり38度目の優勝を決めた。

関西国際大の追い上げを突き放し、頂点に立った。

3回表、1死満塁から5番坂井慎平外野手(3年=三重海星)がスクイズを成功させて先制。6回裏に同点とされたが、7回表、1死一、二塁から5番坂井の左前適時打で勝ち越した。なお2死二、三塁から7番駒方公紀内野手(4年=高岡商)が「みんなが打ってくれたので自分もみんなのために」と浮いた直球を捉えて左越え3ラン。主将の1発などでこの回4点を追加した。8回裏3点を追加され1点差とされたが、9回表には、2死満塁から1番高橋直政外野手(4年=関西)が走者一掃の適時三塁打を放つなど、打者一巡の攻撃でさらに6点を追加した。

春季リーグを制したのは15年春以来4年ぶり。中野和彦監督(60)は「うれしいです。久しぶりなので」と顔をほころばせた。優勝回数はリーグトップの名門だが、昨春は63季ぶりに入れ替え戦も経験した。「(当時は)自分たちは強いと思って練習が減ったりしていた。今は空き時間に練習したりする選手も増えて、(雰囲気が)強い時に戻ってきた」。積むべき努力を重ねて得た結果となった。

主将の駒方は「本当にうれしいです」と優勝をかみしめた。全国大会出場は16年秋の明治神宮大会以来。現在のチームで、当時のベンチ入り経験者は駒方と出雲亮冴捕手(4年=尽誠学園)の2人だけ。駒方は、16日から来月7日まで教育実習が控えている。終了後にチームに合流するといい「(全国大会に)レギュラーとして出るのは僕も初めて。試合は出雲が引っ張っていってくれると思う。全国大会はたくさん人が来るし、プロが使う球場なので雰囲気にのまれないようにしたい」と気を引き締めた。