正捕手不在の危機をウルトラCで乗り切る。ロッテ井口資仁監督(44)が、細谷圭内野手を第3の捕手として起用する方針を明かした。

今季は主に、捕手2人態勢を敷いてきた。12日に田村が右太もも裏の筋膜炎で抹消されたことにより、3人態勢も検討されたが「今のところ2人で(細谷)圭を3人目の捕手として考えています。吉田がフルで(マスクを)かぶってくれたらいいけど」。非常時の条件付きだが、捕手細谷も選択肢に加わった。

実は昨季から温めていたプランだ。細谷は太田商2年時に捕手を務めた経験があり「去年からそんな話はちょろっと出てたけどね。まさかねと思ったけど」。11日のソフトバンク戦で田村が交代すると、吉田の練習用グラブとスタッフの防具を身につけブルペンに入っていた。「その時に現実味を帯びてきましたね。首脳陣に『やれ』と言われれば、頑張るだけですから。まずは捕ることからじゃないですか。“捕”手なんで」。内外野どこでも守れるユーティリティープレーヤーが有事に備える。【久永壮真】