阪神北條史也が貴重な同点打を放った。

1点を追う7回2死一、二塁。代打で登場し、3番手戸根の初球、144キロ外角のツーシームを振り抜いた。「目付けをしっかりして高めに来たら、初球から振ろうと。良いところに落ちてくれた」。打球は左翼重信の前にポトリ。矢野監督は中谷らも残る中での起用について「きれい事でもなくてあいつ、ベンチでほんまに声出してて。あそこは北條でというのが自分の中にあった」。途中出場が続く男の気持ちが、打球に乗り移った。