ヤクルト先発の高梨裕稔投手は試合の流れを作れなかった。5回を被安打6の5失点で降板した。

課題として気をつけていたはずの四球から、崩れてしまった。3回までは伸びのある直球とストライクをとれるフォークを効果的に使い、被安打1の無失点に抑えていた。しかし4回、先頭のソトをカウント1-2と追い込んでから3球続けて変化球が外れ、この日2つ目の四球を与えた。続く4番筒香に右前打を許し、無死一、二塁でロペスに甘く入ったフォークを左翼席に運ばれ3ラン。マウンド上で、顔をゆがめた。さらに1死から7番石川にもバックスクリーンへのソロ本塁打を浴び、一気に4失点。肩を落としてベンチへ戻った。

前回先発した12日巨人戦(東京ドーム)では、5回を被安打1の1失点で4勝目を挙げた。しかし6四球が反省点だった。今週の練習では、キャッチボールから丁寧に投げることを意識して取り組んでいた。「DeNAは1発がある打者がそろっているので、無駄な四球を出さないようにしたい。なんとか最少失点で抑えられれば」と話していたが、先発の役割を果たせなかった。