ヤクルト小川監督が、代打攻勢で勝負をかけた。連敗を2で止め、今季13度目の逆転勝利。8回に4人の代打を送り、流れを引き寄せた。「山崎がよく打って、走ってくれた。終盤、途中から出た選手がみんな、いい働きをしてくれた」とたたえた。

1点を追う8回先頭。3打数無安打の塩見に、山崎が代打に送られた。楽天青山から左前打を放ち、反撃のムード。2死ながら三塁に進み、暴投で生還し同点。その後打線がつながった。9回にも先頭で中前打を放ち、盗塁もマーク。さらに2死二、三塁で回ってきた1イニング2度目の打席も右前打を放ち、3打数3安打。「いつかはチャンスがくると思っていた。今日はたまたま。生き残れるように、アピールをしていきたい」と話した。

7回以降の逆転勝利は、4月13日巨人戦(東京ドーム)以来。2ケタ得点は4月25日巨人戦(神宮)以来40試合ぶりと、燕打線もお目覚めだ。大勝を浮上のきっかけにする。【保坂恭子】