阪神が2試合連続で痛恨の逆転負けを喫した。「日本生命セ・パ交流戦」オリックス2回戦(京セラドーム大阪)は1点リードで9回を迎えた。

守護神ラファエル・ドリス投手(31)が自らの失策も絡むなど抑えきれず、逆転サヨナラ負けを食らった。14日は8回に試合をひっくり返されていた虎は、これで3連敗。セ・リーグ首位広島と2・5ゲーム差に後退した。

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阪神が今季初の2試合連続逆転負けを喫した。前夜は8回に2点をリードを守れなかったが、この日は守護神ドリスがマウンドに上がった9回にまさかのシーンが繰り広げられた。

ドリスは先頭の代打小島に右前打を許すと、続く福田の送りバントを処理した後の一塁送球がファウルゾーンへ転がる悪送球に。ピンチは広がり、1死二、三塁から吉田正に同点の中前適時打を打たれ、最後はロメロへに左翼への大きなサヨナラ犠飛を放たれた。ドリスは「これもゲームの一部。切り替えていきたい」と話したが、勝利目前まで来ていただけに悔しい敗戦となった。

6回の攻撃で勝ち越して以降、再三のピンチもリリーフ陣がしのいできた。6回から登板した守屋が1死一、二塁で降板するも、代わった能見が無失点で切り抜けた。7回は島本が先頭福田に二塁打を許すも、後続を断った。8回は前夜に救援失敗した藤川が、1四球のみにとどめた。

「8回の男」ジョンソンを欠く中、ブルペン陣をはじめ、ここまで総力戦で勝利をものにしてきた。この日も紙一重の接戦だけに、矢野監督は「みんな1個のアウトを取ろうとしている。ドリスだってミスになったけど、足も速い福田でギリギリのプレー。攻めたミスというか、ミスはあると思う」とリリーフ陣をかばった。パ・リーグ最下位のオリックス相手に連敗。3戦目を制して一矢報いたい。【磯綾乃】