プロ2年目のソフトバンク高橋礼投手(23)が、初選出された球宴で速球派アンダースローとして名をはせる。

「アンダースローからの140キロが武器。短いイニングになると思うので、全力でスピードを求めていきたい。(ファンから)こんなアンダースローもいるんだと言ってもらえるように」。レギュラーシーズンでの最速は144キロで、昨年の広島との日本シリーズ第1戦では6番手で登板し、146キロを計測した。「今は146キロは厳しいが、できるだけ頑張る」。

今季は開幕から先発ローテーション入りし、緩急をうまく使いここまでリーグ3位タイ7勝を挙げている。工藤監督も「先発1年目で頑張ってきた。パの代表として思い切りアピールしてほしい」と期待した。

高橋礼は「対戦したいのは(巨人の)丸さん。交流戦で安打2本打たれているので、全力でもう1度対戦を楽しみたい」と、左の好打者との再戦を熱望した。

2日からは球宴前最後の9連戦が始まる。まずは2位楽天、そして来週は3位西武と上位2チームが相手になる。首位攻防3連戦の第1戦に先発する高橋礼は「球宴は発奮材料になっている。選ばれているから恥ずかしい投球はできない。チームのいい流れに乗って、何とか試合をつくりたい」と4連勝中のチームの勢いに乗る。【石橋隆雄】